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小林よしのり
2016.8.21 06:10皇統問題

週刊新潮の記事を読んで


今日初めて週刊新潮の「天皇陛下『お言葉』私はかく聞いた!」

を熟読したが、わしの心に引っ掛かったのは2名、

民族派の蜷川正大氏と作家の矢作俊彦氏である。

 

蜷川氏が自称保守派の妄言に気付いてくれて、

今後は「承詔必謹」でいくと語ってくれたことはありがたい。

「摂政」に関しては陛下が明確に論破された。

陛下が民間人の妄言を公然と「論破」されるなんて、

恐るべきことである。

226事件のときに、昭和天皇みずからが討伐に出る意思を
示されたときと
同じだと考えても良い。

なお、宮内庁はずっと陛下のご意向を政治に反映させようと

奮闘してきたのである。

だが、自称保守派の論客たちが、宮内庁陰謀論を唱えて、

妨害してきた。

もはや宮内庁陰謀論は通用しない。

 

驚いたのは矢作俊彦氏である。

正確な知識と見事な分析力だ。

「陛下のご宸襟を悩ませているのは、一に生前退位の問題では

ないのではないか」と見抜いている。

さらに「歴史をなにより前へ進めようとしているのがこの国の

国民ではなく、天皇であることに不可解なものを感じてならない」

と結んでいる。

まったくその通りで、陛下に対して、申し訳ないとしか

言いようがない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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